時間が止まったようなクリスマスの食卓
去年のクリスマス、こたつのまわりに私の紙皿、弟の紙皿、そして友だちの紙皿が3枚並んでいました。チキンとパスタは温かくて、サラダは小さい紙皿に分けてありました。赤い包みのスパークリングドリンクが、ちょっとしたパーティーの気分を出してくれました。
そのとき、私たちはまだ来年のことを何も決めていませんでした。何が起こるかもわかりませんでした。ただの夕食でしたが、いつもより少しだけ気持ちのこもったクリスマスディナーになりました。
大きなペットボトルを半分に切り、そこに花をさして花びんのようにしました。よくあるクリスマスのかざりではありませんでしたが、テーブルをきれいにしてくれました。
写真は自然の光でとりました。フィルターもライトも使っていません。みんなポーズもしていません。でも、静かな空気と、みんなの気持ちが写っているように感じました。
たぶん、ふつうのクリスマスの写真に見えるかもしれません。でも、よく見ると、あのときの空気がそのまま残っています。
そのあと、友だちは大阪に引っこしました。弟は千葉で働くことになりました。でも、この食事のときには、まだ何も決まっていませんでした。
この写真は、なにかが終わったときではなく、変わる前の大切な時間を写しています。私たちは自分たちの方法でクリスマスを作って、その思い出を写真に残しました。それは今でも、大事な思い出です。
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