銀魂のキャラクターデザインは混沌

『銀魂』は空知英秋によるマンガで、2004年に週刊少年ジャンプで始まりました。SF、時代劇、コメディ、アクションを大胆にまぜた作品で、侍と宇宙人が共に生きる別の江戸を舞台にしています。物語だけでなく、キャラクターの見た目が奇抜で予測できず、強い個性を持っているところも特徴です。今回は『銀魂』のキャラデザインのカオスにせまって、その魅力がどう生まれているかを見ていきましょう。

万事屋(銀時、神楽、新八)

テーマ:ばかばかしい日常+侍のなつかしさ

銀時は白い髪とゆかたで古典的な浪人らしく見えますが、ねこ背やあめ好きでそのイメージをこわします。神楽は中国ふうのふくと大きなかさを見せますが、元気すぎる行動とのギャップがあります。新八は見た目が地味すぎて、メガネがキャラの中心というギャグになります。

真選組

テーマ:侍とけいさつのパロディ

黒い制服は本物の新選組ににています。土方はかっこいいですが、マヨネーズに夢中です。近藤はゴリラのような顔で、いつもギャグになります。沖田はやさしそうな見た目ですが、性格はサディストです。話の内容によってデザインがまじめになったり、ばかげたりします。

攘夷志士(桂と仲間)

テーマ:エレガントな反し者+ギャグ

桂はながれのある着物とまじめなふんいきで見えますが、へんなしょうたいギャグでイメージがこわれます。エリザベスは顔がないぬいぐるみで、見た目のギャグとして使われます。

鬼兵隊(高杉のグループ)

テーマ:スタイリッシュなカオス+パンク風

高杉は花のもようと眼帯で反こうてきな空気を出します。また子と万斉は短いジャケット、サングラス、武器などパンクのイメージを追加しています。するどくて不安定な見た目です。

見廻組

テーマ:静かな支配+感情のないふんいき

おさえた色の軍スタイルのふくを着ています。佐々木は上品でまじめな見た目です。信女は白い肌とむひょうじょうな目で静かでひえた印象を与えます。真選組のにぎやかさとは大きくちがいます。

春雨宇宙海賊

テーマ:SFの悪者+ごちゃまぜのカオス

サイバーパンクや宇宙人のパーツ、よろいなどを使った見た目です。神威は赤いふくと野性的な力で目立ちます。他のメンバーはテクノの部品やへんな体で、安定しない感じを見せます。

天導衆と奈落

テーマ:しゅうきょうのこわさ+かげの支配

天導衆はマスクとローブで個性を消し、こわさと力を見せます。奈落のような仲間は白くてシンプルなデザインでこわい空気を出します。このグループは銀魂のにぎやかな世界にしずかでこわい感じをもたらします。

かぶき町の人々

テーマ:大げさな江戸スタイル+ギャグ

町の人は強い伝統スタイルにギャグをまぜたファッションです。お登勢はおかみらしさと強さを持ちます。サイゴーはドラァグで性のイメージをくずします。次郎長はヤクザふうのかっこよさでしぶい感情を見せます。


空知先生はアニメのキャラデザインの型をよくパロディにします。かっこいい見た目のキャラがばかげた行動をし、地味なデザインのキャラがギャグの一部になります。そして話のぶぶんによってデザインも変わります。シリアスな場面ではするどくて暗く、ギャグの場面では大げさでカオスになります。

このようにして、『銀魂』のビジュアルは自由で表げん力があり、びっくりすることが多い世界になります。ルールにしばられることではなく、すべてのキャラとシーンを心に残るものにすることが目的です。

風の記録

日々の出来事、感じたこと、そして私の世界観。風のささやきが紡ぐ物語。アミハンの視点で綴る、時の流れと記憶。

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